レザークラフト研究

革の小物から鞄まで。レザークラフト、レザーカービング。

レザークラフトーコーナーの縫い穴と縫い目(その2)

今回の記事は、コーナー(角、カド)に縫い穴を開ける「方向」について、そして、それを縫った時の「縫い目の出かたの感じ」についての記事、その2です。

 

前回の記事はこちら ↓↓↓

leatherworksthalia.hatenablog.com

 

*コーナーの丸い部分を「R(アール)」(半径の意)と呼ぶことが多いので、記事では、「R」と書いていくことにします。

 

コーナーの「R」の径がとても小さく、どう考えてもコーナー上に縫い穴は1つしか開けられない、さて、どうやってそこの縫い穴を開けようか?という話の続きです。

角度で言うと、90度(直角)、または、90度より小さいカーブの場合です。

 

それに対して、結果的には90度に曲がって縫っていく場合でも、通常、大きめの「R」で、そのカーブがゆるい場合は、目打ちを置く角度を少しずつずらしながら、縫い穴を開けていくと思います。(下記の写真は、菱目打ちで穴を開けました。)

 

「R」の大きなコーナー Large Radius Corner

 

なお、工具が菱目打ちでも、ヨーロッパ目打ちでも、目打ちの穴は、右上から左下に斜めの穴(ヨーロッパ目打ちの場合は線です)が開きます。

菱目打ちで開けた穴
Hole punched with a diamond stitching chisel

 

このような斜めの形をしているので、「R」の小さいコーナーへの縫い穴は、どのように開けたら良いのか、あらためて考えれば考えるほど、判断が悩ましい、そんな話をしました。

 

このとき、菱目打ちやヨーロッパ目打ちでそのままコーナーに縫い穴を開ける人もいれば、丸目打ち(丸錐)でコーナーに縫い穴を開ける人もいます。

 

今回の記事では、ヨーロッパ目打ちを使って、同じ実験をしてみます。

 

 

【コーナーの縫い穴タイプ別、縫い目の見えかた実験】

 

そこで、実際、縫ってみたらどんな感じ?という実験をしてみました。

 

自分は縫い方に名前を付けているのですが、

「A-1」は、次のような縫いかたです。

・吟面側から先に針を入れる、

・吟面側に出る縫い目が、比較的、斜めに並ぶ

・床面側に出る縫い目が、比較的、真っすぐ並ぶ

 

写真のコーナーを見て、ヨーロッパ目打ちの場合も、菱目打ちと同じく、少し違うような?、いや、あまり違わないような?という程度の差ですね。

中央の縫い線のコーナーの穴の開けかたの場合は、他より少し丸みを帯びたカーブに見えます。

 

では、B-1の縫い方で縫った場合は・・・

「B-1」は、次のような縫いかたです。

・床面側から先に針を入れる、

・吟面側に出る縫い目が、比較的、斜めに並ぶ

・床面側に出る縫い目が、比較的、斜めに並ぶ

 

B-1の縫い方で縫った場合も、それほど極端な差は無いですね。

 

では、A-1、B-1、それぞれの縫い方で縫ったコーナーの写真を並べてみます。

 

丸目打ちでコーナーに穴を開けた、一番左側の縫い線の場合は、比較的、糸が直角に見えます。

 

中央の縫い線は、どちらも、少し丸みを帯びた曲がりかたですね。

一番右側の縫い線の穴の開けかたの場合、コーナーの穴の隙間が少し見えます(この写真の場合、右側に穴の隙間が見えます)。

 

 

写真の『A-1』『B-1』の意味は、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

leatherworksthalia.hatenablog.com

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【どの開け方が良い?】

 

菱目打ちの記事にも書きましたが、縫い穴の開け方は、どれが正しい、どれが間違い、ということはありません。

見えかたに個人の好みがあるように、穴の開けかたにも個人の好みがあります。

 

どうしようかな?と思ったら、写真を参考になさってみてください。

 

 

勝手ながら、もう少しコーナーの穴あけについて書きたいので、次回(その3)へ続きます(笑)