レザークラフト研究

横浜で小さなレザークラフト教室をしています。

革でクリスマスの飾りを作る

クリスマス用の飾りつけ

作ったものは

クリスマス・ツリー

・クリスマス・ソックス

・クリスマス・リース

 

クリスマス・ツリー

これはとても簡単です。

ツリーの型紙は、ウェブサイトで検索すれば、無料の型紙をダウンロードできます。

でも、自分で型紙を作ることも難しくありません。

大きさや形を自分のオリジナルで考えて作っても面白いです。

ダウンロード無料型紙の例(ありがとうございます!)

 

<材料>

・革(ツリー用)

 ※少し厚さのあるタンニン鞣しの革)

・端革(オプション)(飾り用)

 ※厚さは1.5㎜位までの、タンニン鞣しの革が好ましいです。

・染色用品(オプション)

 ※革に塗れる塗料なら何でも良いです。

  染色はしなくてもツリーを作れます。

 

さて、作り方です。

<作りかた>

 

1. 革の裁断

 

革を型紙1種類に対して、2枚用意します。

厚みがあるほうが、ツリーを立てるときに自立しやすいですが、

厚い場合、革の裁断が大変になります。

そのため、予め2枚の革を貼り合せて裁断するのではなく、

1枚だけ型紙どおりに裁断してから、別の1枚と貼り合せて、残りの革も裁断します。

 

コバは軽く磨いたほうが、よりキレイになりますが、適度で良いと思います。

 

2. 染色

 

好みの彩色、飾りつけをします。

自分の場合は、ツリーに雪が積もっているような見立てで、部分的に、白いアクリル絵具を塗りました。

そして、捨てるのがもったいないと保管してあった大量の端革を、色々な大きさのポンチで抜いて、なるべくキラキラした色で彩色し、ツリーに適当に貼り付けていきました。

 

これで、完成です!

 

 

 

【クリスマス・ソックス(ストッキング)】

 

こちらも簡単で、靴下の無料の型紙は、Tandyのサイトでダウンロードできます。

作り方も、このページのTandyのYouTubeのリンクから見ることができます。

tandyleather.com

 

<材料>

・革

 ※クロム鞣しの革、又は、鞣しの方法に関わらず柔かい感じの革が良いです。

・革レース

 ※幅3㎜くらいが良いです。

・革レース専用針

・ファー(毛皮)(オプション)

・自分でカービングした革(オプション)

 

<作りかた>

 

1. 革の裁断

 

型紙どおりに革を1枚、裁断します。

裏側になる革1枚は、型紙を反転して裁断します。

「できあがったとき両面が表(吟面)になる」ように考えて裁断すれば、難しくありません。

 

2. ファー、カービングした革の取り付け

ラビットやラクーンなどのファー(毛皮)や、カービングした革を付けたい場合は、

このステップで付けておきます。

自分の場合は、着なくなったコートの襟に付いていた、ラクーン(タヌキ)の毛皮が残っていたので、それを靴下の幅にカットして裏面を糊で貼りました。

貼っていない靴下よりも、とても見栄えが良くなりました。

 

3. 革の貼り合わせ

 

裁断した2枚の革を、上部以外、サイビノールなどの糊で貼り合せます。

上部が開いていないと、靴下が履けないので(笑)、一周、貼り合せてしまわないように、気を付けます。

 

4. 菱目打ちで穴を開ける

 

上部の開口部以外に、端から3~4㎜くらいで、菱目打ちで穴を開けます。

用意した革レースの幅に合わせて、菱目打ちを選択します。

革レースは色々な幅のものが売られていますので、好みのものでOKですが、

例えば、幅が3㎜くらいの革レースを使う場合、6㎜ピッチの菱目打ちが合うようです。

幅に合わせて、菱目打ちを選びます。

 

5. 革レースを巻きかがりで通す

 

革レースをレース針に挟んで付けたら、いちばん端の穴に針を通します。

15㎜くらい残して、次の穴に針を通します。

残した15㎜の革レースの裏に糊を付けて、

隣の穴に巻き付けた革レースの下に入れ込んで、コバに貼り留めます。

同じ要領で、次の穴、また次の穴、と、針を通していきます。

グルグルと巻き付けていく感じです。

巻き付けていく際に、革レースがねじれないように注意します。

最後の穴まで針を通したら、一巻きして、もう一度、最後の穴に針を通します。

さらに、「最後の穴の1つ手前の穴」から出ている革レースの下に入れ込んで、糊でコバに貼り留めます。

 

これで、完成です!

 

 

【クリスマス・リース】

 

<材料>

・リースの土台となる素材

 ※小枝のような木で丸く作ってあるものが売られています。

・革

 ※柔らかめの革で、1㎜厚くらいまでにしたほうが収まりが良いです。

 ※私の作ったリースは、コシのあるタンニン鞣しの端革を使ったので、丸いリースの土台に沿わせることができませんでした。もっと柔かい革を使うと、もっと見栄えが良いものになると思います。

・テグス

 ※ビーズアクセサリーを作る際に使われる、透明なプラスチックのような糸です。

  無い場合は、5番くらいの革用の糸、

  それも無い場合は、30番くらいの糸(ジーンズのステッチに使うくらいの糸)

  でも代用できます。

・ビーズ(オプション)

 

<作りかた>

 

1. 革の裁断

 

革の葉をたくさん用意します。100枚近くあると良いです。

切り込みを入れるのは大変ですが、入れたほうが、より一層、葉のように見えます。

自分の場合は、長さ5㎝くらいの葉をたくさん、長さ8㎝くらいの葉を10枚くらい作りました。

革の葉を作る

2. 穴あけ

 

葉の上のほうに1.5㎜くらいで穴を開けます。

葉の上下を間違えないように穴を開けましょう。

葉の上側に穴を開ける

 

3. 葉の塊を作る

 

4枚くらいの葉をまとめて、長さ20㎝くらいのテグスをその全部の穴に通し、最後は結んでひとまとめにします。

余りのテグスは長いままにして、切らないでおいてください。
葉を少しずつずらして、裏側を速乾ボンド(セメダイン系)で1枚ずつ固定します。

セメダイン系のボンドを使う際は、必ず換気してください。

これを任意の数、作ります。

必要な数は、リースの土台の大きさによって異なりますが、直径20㎝の土台に対して、20個くらいで足りました。

大きな葉は、なるべく一番外側に配置したほうが、全体の見た目が良いようでした。

テグス等を4枚位の穴に通してまとめ、少しずつずらして、裏側をボンドで固定。

 

4. リースの土台に葉の塊を付ける

 

リースの土台の木に、長いまま切らないでおいたテグスを巻き付けて、裏側で結びます。余ったテグスは1㎝くらい残してカットします。

この作業を繰り返し、リースの土台に一周グルっと、付けていきます。

ときどき、表側から確認して、葉の配置を整えながら、作業していきます。

葉の塊を付けていく間隔は、リースの土台の大きさと、葉の大きさによりますが、次に付ける葉の塊と、程よく重なる位置を見つけてください。

直径20㎝の土台の場合、3㎝くらい間隔をあけて付けました。

土台に葉の塊を付けていきます。

 

5. 葉の配置を整えながらリースの土台に固定する

 

表側にリースの土台をひっくり返し、葉の塊を一つ選んで裏側に速乾ボンドを付け、リースの土台に貼り付けて、固定します。

そのまましばらく葉の塊を手で上から押さえて、完全に接着するのを待ちます。

この作業を繰り返して、全ての葉の塊をリースの土台に固定していきます。

このとき、葉の配置のバランスを整えながら、次の塊を接着していってください。

 

リースの土台に葉を付けました

6. 【オプション】飾りを付ける

 

自分の場合、ビーズ(自分の場合は、パールビーズ使用)をテグスに通し、リースに適当に巻いて、テグスの開始部分と終了部分を結んで、飾りつけしてみました。

直径20㎝のリースの土台で、写真のように巻いた場合、長さ100㎝以上必要でした。

テグスの開始部分は、終了部分と結ぶ必要があるため、15㎝くらい余分にとっておいてから、玉を作って、ビーズを通し始めると良いです。

 

パールのビーズをテグスに通します。

ビーズでなくとも、巻き付ける飾りは、他に、リボンや、クリスマスモチーフの飾りなど、色々なアイデアがあると思います。

仕上げにビーズを巻いてみました

バリエーションです


ボンドが乾いたら、完成です!