レザークラフト研究

横浜で小さなレザークラフト教室をしています。

2室に分かれたダブルファスナーポーチ 作りかた 3.組立編

こちら ↓ の2つの記事の続きです。

 

leatherworksthalia.hatenablog.com

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この記事では、白っぽい色革のポーチの写真で説明していきます。

 

ファスナーポーチの組み立て

 

1. 

「胴」革パーツと、「ファスナー+マチ革」の縫い合わせ

 

「胴(このポーチのメインのパーツのことです)」革の1枚と、

先ほど縫い合せておいた「ファスナー+マチ革」パーツ1個を、縫い合わせます。

 

●まず、それぞれのパーツに印を付けておきます。

基本的には、ここで型紙が必要になってきます。

 

「胴」パーツは、次の位置に印を付けます。

・胴のファスナーの縫い止まり位置(左右2か所)

・胴の上辺の中央

・胴の下辺の中央

 

「ファスナー+マチ革」パーツは、次の位置に印を付けます。

・上記の「胴の上辺の中央」と付け合わせる位置

・上記の「胴の下辺の中央」と付け合わせる位置

 

●次に、革を中表(革の吟面どうしが内側で合わさる状態)に合わせます。

「ファスナー+マチ革」パーツの1つと、「胴」パーツの1つを印位置で合わせて、

サイビノールなどの糊で仮止め接着します。

端から3~4ミリのところを針落とし位置にして、グルっと一周縫います。

 

 

2. 

手順1で作ったパーツの外周に、もうひとつの「ファスナー+マチ革」のパーツを、中表に合わせて重ねます(写真を参考にしてください)。

端から5ミリの位置でグルっと一周、縫い合せます。

※端から3~4ミリ位の位置で縫った1のパーツよりも、より深い5ミリの位置で縫うことで、手順1で作ったパーツの外周の縫い目が隠れることになります。

 

 

3. 

手順2で作ったパーツと「胴」パーツを縫い合せて、1室目を作る

 

●手順2で作ったパーツの、ファスナーを必ず開けておきます。

 

●手順2で作ったパーツに、

「胴」革パーツ(ベルトループの付いていない革)を、

『外側にあるほうの』「ファスナー+マチ革」パーツと、

中表に合わせて、サイビノールなどの糊で仮接着します。

 

仮接着した外周をグルっと一周縫います。

 

縫えたら、開けておいたファスナーの口から、革を表にひっくり返します。

 

これで、2室のうち、1室ができました。

ひっくり返した様子。
1室ができました。
もう1室はこれから作りますが、ファスナー+マチだけがくっついている状態です。

 

4. 

1室目の隣に、2室目を作る

 

●手順3で作ったパーツの、横にくっついているだけの「ファスナー+マチ革」パーツのほうを、中表の状態にします。

 

方法:

手順3の最後の写真では、「ファスナー+マチ革」パーツは、表に返った状態になっています。

これを、表側(吟面)が内側になるように、先ほど作った1室目の方向へ、裏返して倒し、1室目の上にかぶせます。

(下の写真を参考にしてください)

「ファスナー+マチ革」パーツを、反対側に裏返して倒し、1室目に沿わせる


●先ほど倒した「ファスナー+マチ革」パーツのファスナーは、必ず開けておきます。

 

●次に、「胴」革パーツ(ベルトループが付いている革)を、

この「ファスナー+マチ革」パーツと中表に合わせ、

サイビノールなどの糊で仮接着し、外周を縫い合わせて、2室目を作ります。

※中表に合わせると、一時的に、1室目が2室目の中にすっぽり入った状態になります。

 

一周、グルっと縫い終えたら、先ほど開けておいた2室目のファスナーの開き口から、2室目を表に返します。

 

1室目と2室目が横に並びます。

これで、出来上がりです!

 

ぜひ、作ってみてくださいね。