こちら ↓ の2つの記事の続きです。
leatherworksthalia.hatenablog.com
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この記事では、白っぽい色革のポーチの写真で説明していきます。
ファスナーポーチの組み立て
1.
「胴」革パーツと、「ファスナー+マチ革」の縫い合わせ
「胴(このポーチのメインのパーツのことです)」革の1枚と、
先ほど縫い合せておいた「ファスナー+マチ革」パーツ1個を、縫い合わせます。
●まず、それぞれのパーツに印を付けておきます。
基本的には、ここで型紙が必要になってきます。
「胴」パーツは、次の位置に印を付けます。
・胴のファスナーの縫い止まり位置(左右2か所)
・胴の上辺の中央
・胴の下辺の中央
「ファスナー+マチ革」パーツは、次の位置に印を付けます。
・上記の「胴の上辺の中央」と付け合わせる位置
・上記の「胴の下辺の中央」と付け合わせる位置
●次に、革を中表(革の吟面どうしが内側で合わさる状態)に合わせます。
「ファスナー+マチ革」パーツの1つと、「胴」パーツの1つを印位置で合わせて、
サイビノールなどの糊で仮止め接着します。
端から3~4ミリのところを針落とし位置にして、グルっと一周縫います。
2.
手順1で作ったパーツの外周に、もうひとつの「ファスナー+マチ革」のパーツを、中表に合わせて重ねます(写真を参考にしてください)。
端から5ミリの位置でグルっと一周、縫い合せます。
※端から3~4ミリ位の位置で縫った1のパーツよりも、より深い5ミリの位置で縫うことで、手順1で作ったパーツの外周の縫い目が隠れることになります。
3.
手順2で作ったパーツと「胴」パーツを縫い合せて、1室目を作る
●手順2で作ったパーツの、ファスナーを必ず開けておきます。
●手順2で作ったパーツに、
「胴」革パーツ(ベルトループの付いていない革)を、
『外側にあるほうの』「ファスナー+マチ革」パーツと、
中表に合わせて、サイビノールなどの糊で仮接着します。
仮接着した外周をグルっと一周縫います。
縫えたら、開けておいたファスナーの口から、革を表にひっくり返します。
これで、2室のうち、1室ができました。
4.
1室目の隣に、2室目を作る
●手順3で作ったパーツの、横にくっついているだけの「ファスナー+マチ革」パーツのほうを、中表の状態にします。
方法:
手順3の最後の写真では、「ファスナー+マチ革」パーツは、表に返った状態になっています。
これを、表側(吟面)が内側になるように、先ほど作った1室目の方向へ、裏返して倒し、1室目の上にかぶせます。
(下の写真を参考にしてください)
●先ほど倒した「ファスナー+マチ革」パーツのファスナーは、必ず開けておきます。
●次に、「胴」革パーツ(ベルトループが付いている革)を、
この「ファスナー+マチ革」パーツと中表に合わせ、
サイビノールなどの糊で仮接着し、外周を縫い合わせて、2室目を作ります。
※中表に合わせると、一時的に、1室目が2室目の中にすっぽり入った状態になります。
一周、グルっと縫い終えたら、先ほど開けておいた2室目のファスナーの開き口から、2室目を表に返します。
1室目と2室目が横に並びます。
これで、出来上がりです!
ぜひ、作ってみてくださいね。