レザークラフト用の金具は様々な種類があります。
殆どの種類は、片方の革と相手方の革とをつなぐ、「留め具」の分類になると思いますが、今回の記事では、そんな金具についての失敗談を少し書いてみたいと思います。
<マグネットホックがそのまま取れる件>
昔、ほぼ初めて自分で革の鞄を作ってみたとき失敗したのが、「マグネットホック」です。
直接、革にマグネットホックを付けていました。
作った鞄を使うのが嬉しくて、ほぼ毎日使っていましたが、半年くらいしたら、周りの革が破れてきて、最終的には、マグネットホックが革と一緒に取れてしまい、鞄に丸く穴が開きました(笑)。
対策としては、芯材(または、床革や端革)を、マグネットホックと一緒に付けてあげると、周りの革にダメージが少ないです。
<付けたバネホックの見た目が良くない件>
レザークラフトを始めたばかりの頃は、金具を付けるときのハンマーの打ち込みの力加減がよくわからなかったので、力任せに打ち過ぎて、バネホックのアタマ(一番上に付ける丸い帽子のような部分です)に、下側の金具の形が浮き出てしまったりしていました。
丸くきれいに光が反射するはずのパーツですが、光が当たるとカクカクしているような感じです。
対策としては、これはもう、適度なところで打つのをやめる感覚を養うしかないのですが(笑)、何個か練習して打ってみると、すぐわかるようになると思います。
<「足」のある金具を、曲がった状態で付ける件>
よく失敗したのが、バネホックやジャンパーホックなど、「足」と呼ばれる部分のある金具の打ち込みです。
「足」の部分が、本来は垂直方向に縮んで欲しいところが、横に曲がってしまって、付けた金具どうしが真っすぐ留め合わさずに、小銭入れのカブセ(フタの部分)が斜めに閉まることになった、とかですね(笑)。
対策としては、打ち込むとき、ハンマーを叩く力が強すぎると、「足」の部分が左右どちらかに傾いて曲がってしまうことが多いので、『弱いかな?』くらいの力で、複数回に分けてコンコンと叩いてあげると、「足」が上手く垂直に縮んでくれると思います。
<ハトメ抜き(ポンチ)の穴の大きさを間違える件>
ホック類のような場合、はじめに革に金具をセットするために、ポンチで穴を開けておくことが多いのですが、オス側とメス側で、その穴の大きさが違うこともあるのですよね。
小さい穴で開けて『間違えた!』というぶんには、大きい穴で開け直せば何とかなりますが、その逆の場合は、革のパーツの用意からやり直しになるため、ちょっと悲しいのです。
そういった注意も払わなければならないのが、レザークラフトの面倒なところです(笑)。
対策としては、金具を取り付ける作業に入る前に、少しコーヒーブレイクが良いかも?!
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