2022 MERRY CHRISTMAS
Tandyから無料図案をいただいて彫りました。
型紙にまつわる英語表現
型紙にまつわる英語表現を、自分の記録のために記しておきます。
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【型紙・作り方に使われる用語】
要尺: necessary size of the leather (cloth)
1製品を作るために必要な革(布)のサイズ。
型紙:pattern
仕上り線:outline
裁ち切り線 :cutting plane line
仕上り線に縫い代などを加えた線。
へり(折り)返し線 :return line
へり(折り)返す位置,又は折り目を付ける位置を表す線。
合印: notch mark、notches
縫い合わせのとき,合致させる点を示す印。ノッチともいう。
Iノッチ:I notch
縫い代の内側に入るスリット状の合い印。
Vノッチ:V notch
縫い代の内側に入るV状の合い印。
凸ノッチ:convex notch
縫い代の外側に出る三角状の合い印。
(型紙の)わ:fold-line、fold edge line
裁断:cutting
(革を)漉く:skive、skiving
厚さ:thickness
コバ(裁ち目):cut edge
裁断の切口。
ミシン:sewing machine
縫い目:seam
縫い代: seam allowance (S/A)
日本でも海外でも、型紙によって縫い代が含まれている場合と自分で足す場合あり。
縫い代のインチ表示をミリメートルに変換する場合
「1 inch = 25.4 mm」
「1/4 inch (約6mm)」
「1/2 inch (約13mm)」など。
前胴(前身頃): front (bodice)
後胴(後身頃): back (bodice)
見返し:facing
胴(身頃)などの端の裏側のパーツ。
(革の)表側: right side (RS) / face
中表に合わせる: right side together
(革の)裏側: wrong side (WS)
縫う: stitch
手縫い:hand stitch
返し縫いする: backstitch
(縫い)合わせる: attach
(縫い合わせたものを)表に返す: bag out
縫い代の始末をする: finish seam allowances
地縫い:plain seam
2枚以上の革(布地)を中表に合わせ、裏側から一緒に縫い合わせること。
縁縫い:over edging
革(布地)の縁の部分をほつれ防止、又は、飾りで縫い合せること。
へり縫いともいう。
はさみ縫い:piped seam
2枚の革(布地)の間などに、他の革(布地)や紐などを挟んで縫うこと。
へり巻き(パイピング):piping
革(布)の端を別の革(布)で管状に縁取りすること。
革(布地)の縁に別革(別布)をパイプ状に縫い付けること。
縁取りテープ:trimming tape
裁ち目の始末、装飾などに使用するテープ。
コードパイピング:cord piping
コード(芯)を入れたパイピング。
<比較>玉縁縫い:革(布地)の裁ち目を玉縁布によって縫い包むこと。
パイピングテープ: piping tape
革(布地)の縁にパイプ状に縫い付けるテープ。
突き合せ縫い:butted seam
革(布地)の端を双方から突き合わせた状態に縫うこと。
二つ折り縫い:filling seam
革(布地)の端を二つ折りにして縫うこと。
かがり縫い:over casting
布地の端のほつれを止めるために縫うこと。
裁ち目かがり:serging
裁ち目のかがり縫い。
例:縁かがり、千鳥かがり
巻き縫い:rolled seam
革(布地)の端を少し折り返し、内側に巻き込むように縫うこと。
ラッパ(巻具)を使用することがある。
例:三つ巻き縫い
三つ折り: 3fold (2fold) / double turn
裏側に1cm折る:Fold and press 1 cm to the wrong side.
さらに2cm折る:Fold and press an additional 2 cm to the wrong side.
はぎ:joining
革(布地)をつなぎ合わすこと。はぎ合せともいう。
縫い割り:seam opening
縫い合わせてその縫い代を割ること。
コバステッチ/端縫いする: top stitch、plain seam
革(布地)の折り端の飾り縫いのこと。
袋縫い:french seam
2枚の革(布地)を外表に合わせて縫い合わせ後、裏に返し、裁ち目を中に包むようにして縫うこと。
まつり(縫い):blind stitch (blind stitching)
布地の織り糸1本をすくうように、表に糸を殆ど出さない縫い方。縫い目は、普通、斜めになる。
手まつり:hand blind stitch
手縫いでまつり縫いをすること。
いせる: ease stitch
長さの違うパーツを縫い合わせるとき、長い方を短い方に合わせる縫い方が「いせる」。英語では「安心、容易さ」を意味する “ease” と表現するが、実は技術を問われる難しい縫い方。
ほどく: unpick
裾: hem
フリル: flounce / ruffle
ギャザーを寄せる: gather
革(布地)を細かく縫い縮めた状態。
ダーツ:dart
一端、又は、両端を縫い消し、平面を曲面化するつまみ。
タック:tuck
革(布地)をつまんで作った”ひだ”のこと。
ダーツのように縫い消さないもの。
縫い外れ:missing stitch
革(布地)の端を縫うとき,縫い目が布地から外れること。
目とび:skipping stitch
縫い目の構成において、糸のからみ合いが行われないこと。縫いとびともいう。
糸切れ:broken thread
縫い糸が切れていること。
縫いずれ:sewing slippage
重ね合わせて革(布地)を縫ったときのずれ。
縫い縮み:shrinkage by sewing
縫うことによって革(布地)が縮むこと。
シームパッカリング:seam puckering
縫い目の近辺に発生する縫いじわがやや規則的に続いたもの。
針穴傷:needle hole damage
針が通された後の傷。
布目: grainline
裏地:lining
製品の裏に使用する革、布地、生地などの総称。
総裏:full lining
製品の全体に裏地を付ける仕立て方。
胴裏:body lining
胴(身頃)に付ける裏地。
接着芯:fusible interlining
接着剤が付いた芯材(芯地)。
織物芯:woven interlining
織物の芯材(芯地)。
編物芯:knitted interlining
編物の芯材(芯地)。
不織布芯:nonwoven interlining
不織布の芯材(芯地)。
補強芯:reinforcement
補強のために使う芯材(芯地)。
テープ:tape
製品の製作に使用する細幅の革(布地)などの総称。
伸び止めテープ:stay tape
伸びを防ぐために使用するテープ。
まち:gusset
特に鞄やポーチなどにおける、底の奥行き部分のこと。
当て革(当て布):filler leather (filler cloth)
製品の特定の部分を補強する目的で別に当てる革(布地)。
力布:stay lining (cloth)
製品の特定の部分を補強する目的で裏側に付ける革(布地)。
革製品の場合、金具の取り付けなど。
布製品の場合、ポケット口やボタン付けなど。
向こう布:pocket facing
ポケットの内側の袋地に付ける布地。
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【布の種類】
綿(コットン): cotton
毛(ウール): wool
麻(リネン): linen
絹(シルク): silk
ポリエステル: polyester
布帛(織ってつくられた生地): woven fabric
ニット地(編んでつくられた伸縮性の高い生地):knit
ブロード: broadcloth
オックス: oxford
帆布: canvas
先染めチェック: plaid
天竺(メリヤス): jersey
フライス(横方向によく伸びる編み方のニット地)/リブ:rib knit
※襟ぐりや袖口などに使用されることが多い。
スムース(両面メリヤス): interlock knit
※肌着やベビー服に使われることが多い少し厚みのあるやわらかいニット地。
裏毛(スウェット地): (sweatshirts) fleece
※日本語でいう「防寒用のフリース」とは異なる。
フリース: polar fleece
※日本語でいう「防寒用のフリース」。
ベロア: velour
鹿の子(ポロシャツ地): seed stitch / moss stitch / knitted pique
パイル(タオル地): terry cloth
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【工具・用具】
針: needle
針穴:eye of needle
まち針: (marking/dressmaker) pin
※英語でまち針は「留めるもの」を意味するので“pin”。
仮止めクリップ(クロバー社の英語商品名):wonder clips
針山/針刺し(ピンクッション): pin cushion / pin holder / pin catcher
糸切りはさみ: embroidery scissors
裁ちはさみ: fabric scissors / dress maker’s scissors
糸: (spool of) thread
糸通し: (wire loop) needle threader
指ぬき: thimble
※欧米では小さいコップのような金属製のものが主流。
リッパ―: seam ripper
ルレット: tracing wheel
チャコ: tailors chalk
チャコペンシル:marking pencil
チャコペン:marking pen
メジャー: measuring tape / tape measure
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下記からいただきました。ありがとうございます!
リキテックスのメディウムの種類について
今回は、革に染料としてのアクリル絵具を塗ることについて
と、
メディウムというアクリル絵具用の薬剤について
書いてみようと思います。
レザーカービング(革彫刻)に、仕上の方法は様々ありますが、染色することも多いと思います。
仕上方法で多いのは、バックグラウンド(背景)を好きな水性染料「クラフト染料」「ローバスバチック」など)で染色し、
次に、アンティーク染料と呼ばれるペースト状の染料(「アンティックダイ」「アドカラー」など)で、アンティーク効果をプラスする仕上方法です。
※正しくはもっと行程が多いですが、染色に関してざっくり言うとこの2つです。
途中でアクリル絵具を塗る、というのは、あまり出てきません。
でも、別に塗っても良いんです。
アクリル絵具は、水性染料より思った通りの色に発色しますので、楽しいです。
アクリル絵具を塗ってみて感じた難しい点は、アクリル絵具は乾くのが早いため、アクリル絵具だけで「ぼかし」「グラデーション」は難しい(ほぼほぼ、できない)ことです。
単に、Aエリアは赤、Bエリアは青、みたいな塗り方であれば、ぼかす必要はないので、アクリル絵具だけで大丈夫です。
でも、シェリダンカービングのモチーフに多い、花や葉、さらに、フィギュアカービングでは、風景や人物・動物をはじめ、色々なものが描かれています。
例えば、花びら、葉、など、エリアごとに単色で塗り分けただけでは、とても単調になってしまいます。水彩画でもきっと同じですよね(私は描きませんが)。
普通の絵みたいに、色をぼかして塗れないかな~?って思いますよね。
いつも「リキテックス」のソフトタイプというのを使っています。
特にちゃんとした理由は無くて、リキテックスを使っているのは身近に買えたからで、
ソフトタイプを選んだのは塗りやすそうだったから。
リキテックスのウェブサイトを見ていたら、『色々な「メディウム(メジウム)」という添加剤を加えながら塗れば、こんなことも出来るよ!』というのが載っていたので、早速いくつか買ってみることに。
アクリル絵具はすぐ乾いてしまうので、あっという間に筆がパリパリに。
それを洗うのに使う「ブラシエイド」という液もついでに買いました。
【メディウムの種類(一部)】
<ペインティングメディウム>
ぼかしは、薄い色を何度か重ね塗りする形でやりたいと思いました。
アクリル絵具は、水で薄めることができるのですが、次の「ペインティングメディウム」というもので薄めることにしました。
『水の代わりにアクリル絵の具を薄めるメディウムです。固着力を弱めずに、絵具のすべりが滑らかになり、伸びが良くなります。などなど』とあります。
そう、アクリル絵具を水で薄め、殆ど水の感じで塗っているときなどは、色が革に載っているのかもわかりにくく、乾かないとちゃんと塗れたかわからないため、不安です。
なので、薄~く塗る際は、最近はこのメディウムで薄めています。
<リターディングメディウム>
『乾燥を 40%遅らせます』とあります。
多分、乾きが遅くなっていると思いますが、アクリル絵具を毎日使っているわけではないので、私には体感ではわかりませんでした(笑)。
アクリル絵具の乾燥の速さを補ってくれて、焦って塗らずに済むので、これも使っています。
<グラデーションメディウム>
まずは、ぼかしをしたかったので、このメディウム、使ってみました。
結果は、かなり、ぼかしやすくなりました。
塗る前に想像していた、水彩絵具のような、すごく淡くぼかせる、というところまではいきませんでした(私は普段、絵を描いたりしませんので、あくまで雑誌などの水彩画写真などと比べて、という意味です)。
でも、このメディウムを知る迄は、淡く塗り重ねてもクッキリ境界線みたいになってしまって、ぼかし、というにはほど遠い塗りあがりだったので、かなり満足!
<パールメディウム>
キラキラのパール感を出したいとき、いつもは『ツキネコ』の革に使えるパールのシリーズの染料(所有しているものは、スポンジにパール染料が染み込ませてあるタイプで、何色も持っています)を使っています。
レザーカービング後の染色に使うこともあります。
アンティーク仕上をする際に、アンティーク染料に混ぜても面白いです。
ただ、このタイプはスポンジから染料を筆ですくい取って使うのが少し面倒なのと、そもそもパールだけの補助剤なのではなく、シルバーやゴールドをはじめ、「染料にパールが混ざっているもの」なので、アンティーク染料などへの混色の組み合せによっては、思い通りの色が出せないことがあります。
こうしたわけで、単純に、アクリル絵具にパール感を出せる補助剤があると便利だな~と思い、買ってみました。
【付録:その他のメディウム】
メディウムで検索すると、もっと沢山の種類のメディウムが出てきます。
絵具を盛ったり、塗りあがりの質感を変えたり。
またメディウムの一種のようですが、「ジェッソ」と言われる下地作り用の補助剤もあることがわかりました。
ただ、この辺の補助剤になると、レザーカービングの仕上の染色にはあまり使わないと思われます。
恐らく多くは油絵系の画を描く方が使われるものかと思います。
レザークラフトでは、比較的、フィギュアカービングに染色する機会が多いですが、
下記は、今のところ、使ったことが無いものです。
「ジェッソ」
絵具の発色と定着を助ける地塗り剤・下地剤
・・・白をはじめ、様々なカラーがあり、混色も可能。
乳液状で浸透が良く、1~2時間で乾燥。
木、粘土、革、漆喰、ブロック、など、あらゆる物に使える。
「モデリングペースト」
・・・地塗り、盛り上げ用のメディウム。数種類ある。
下地の質感を変えるための下地用のメディウム
・・・例:漆喰状の下地を作る「セラミックスタッコ」など。
絵具に混ぜて使うと、立体感・質感を変えるメディウム
・・・例:強い粘りを持った蜂蜜状の「ストリングジェルメディウム」で、
ツヤのある液体チョコレートを表現する、など。
【最後に】
というわけで、アクリル絵具に関してはほぼほぼ初心者の私ですが、
メディウムというものを添加することで、色々と使いやすくなることがわかりました。
アクリル絵具のメーカー、ブランドには、他にも『ターナー』『ホルベイン』など、沢山あるようです。
違いはよくわからないのですが、海外製品だと、製品裏に詳しい説明が書いていなかったりで、ウェブサイトなどで調べても、使い方や成分がやや不明瞭なものも多いです。
もし上記のような補助剤を混ぜるなら、絵具と補助剤を同一メーカーに統一したほうが、調べるときにも楽ですし、成分的にも無難かもしれないですね。
メディウムを使ったグラデーションを用いて、
ある有名なキャラクターの絵を描いてみました。
全体像は掲載できないので、部分だけになります。
また、以前、こんな感じの絵を革に描いてみました。
leatherworksthalia.hatenablog.com
フラップショルダーバッグ Flap shoulder bag
型紙を直して 本体とりあえず完成。