レザークラフト研究

革の小物から鞄まで。レザークラフト、レザーカービング。

レザークラフトーファスナー(その1: 概要)

今回は、裁縫やレザークラフトでよく使われる、ファスナーについて、勉強してみたいと思います。

 

ファスナーは、色々な種類があるようですね。

内容が沢山ありそうなので、レザークラフトでよく使われそうなファスナーについて、少しずつ、書いていきたいと思います。

 

今回は、ファスナーの概要についてです。

 

 

【ファスナーのパーツの呼び名】

 

ファスナーには、次のような呼び名のパーツがあるようです。

 

<務歯(ムシ)>

 

左右に少しズレて並んでいる、歯のような部分。

 

<テープ>

 

務歯(ムシ)が付いている布の部分。

 

<スライダー>

 

開閉に使う、引手が付いた金具。

一定の条件下でロック(引っ張っても動かなくする)可能なスライダーもあるようです。

 

なお、手で持ってファスナーを開閉する部分(写真ではYKKと書いてある部分)は、「引手」と呼ばれます。

<上止め>

 

ファスナーを閉めた時に、スライダーを停止させる金具。

ファスナーのテープの左側、右側、それぞれ別々に付けます。

 

別々に付けないと、ファスナーが開かなくなっちゃいますね(笑)

 

<下止め>

 

ファスナーを開いた時に、スライダーを停止させる金具。

1つのパーツで、務歯(ムシ)の両側のテープを繋ぐ形で留める。

下止め金具の裏側

 

 

【ファスナーのパーツの素材】

 

左右に少しズレて並んでいる、歯のような部分を、「務歯(ムシ)」と言うそうです。

「務歯(ムシ)」なんて難しい単語、普段の生活ではまず聞くことのない言葉ですね。

 

専門的な区分はよくわかりませんが、務歯(ムシ)や付属する金具の素材で大別すると、

・金属の素材

・金属では無い素材

という感じでしょうか。

 

<金属ファスナー>

 

金属素材の務歯(ムシ)が付いたファスナー。

レザークラフトでは、よく使われます。革の質感と合うと思います。

洋服でも使われています。革のブルゾンや、少しハードな印象の服などで、よく見かけるタイプです。

 

<金属では無い素材のファスナー

(樹脂コイルファスナーなど)>

 

ポリエステルやナイロンでできていることが多いファスナーです。

務歯(ムシ)が小さくて細く、テープも薄くて華奢な感じのファスナーが多いようです。

布のポーチの開口部など、布の裁縫系、小物系でよく見かけるタイプです。

 

樹脂ファスナーは、質感が柔らかく、やや華奢な感じがあるので、レザークラフトでは、革と組み合わせて使うにはバランスが悪いかも知れません。

小さめの作品の内布(内袋)などで、布と組合せて使われることはあると思います。

 

ポリエステルなのかどうか、素材ははっきりわかりませんが、「ビスロンファスナー」と呼ばれる、大きめの務歯(ムシ)が付いた、プラスチックみたいな素材のファスナーもあります。

ニット素材の柔らかい感じのブルゾンや、薄めのコートなどの前部分の開閉などでよく見かけるタイプです。

 

レザークラフトでは、革のみとの組み合わせでは、あまり使わないように思いますが、革と帆布のコラボレーション作品などでは、使うことがあるかもしれませんね。

 

 

【ファスナーのサイズ(幅など)】

 

規格、といえば、レザークラフトでよく使うファスナーとしては、

「3号」「4号」「5号」

あたりかと思います(これ以外にも種類はあるようです)。

 

数字が大きくなるほど、ファスナーの幅や、務歯(ムシ)などのパーツのサイズが大きくなります。

自分の場合は、裏地のポケットには3号、革の作品の外側には4号や5号、といった感じで使っています。

大きなバッグの内布であれば、内ポケットのファスナーに4号を使っても良いでしょうし、作品の大きさなどで、好きなサイズを選べば良いと思います。

 

なお、スライダー、上止め金具、下止め金具などの、ファスナーのパーツも、3号用、4号用、5号用、のようにサイズが異なっていて、それぞれ、他の号数のファスナーに使いまわすことができません。

面倒ですが、使いたいファスナーの号数に合わせて、買い揃える必要があります。

 

 

【務歯(ムシ)などのパーツにも種類がある】

 

実は、あまりファスナーについて考えたことが無かった頃は、ファスナーの務歯(ムシ)などのパーツは、どれも、同じ大きさ、同じ形、だと思っていました。

でも、ファスナーのメーカーや種類ごとに、少しずつ違いがあるみたいですね。

 

例えば、『YKK』という有名なファスナーのメーカーがありますが、販売しているファスナーの種類に、『エクセラ』という高級な部類の商品がありますが、YKKのスタンダードな商品とは、務歯(ムシ)などのパーツの形も違うようですね。

 

また、いつも同じファスナーを買って使っているとあまり気づかないのですが、他のメーカーのファスナーを色々と買って並べて見比べてみると、務歯(ムシ)、スライダー、上止め、下止め、それぞれのパーツの大きさや形が、意外と違っていることに気づきます。

 

上止め金具や下止め金具は、元々付いているパーツと、あらためて買ったパーツの大きさが、少し違っていても、なんとか付けることができるのですが、スライダーだけは、規格が合わないと務歯(ムシ)に通すことができなかったり、スムーズに開閉しなかったりするので、買う商品の選定に悩むことがあります。

 

また、同じ号数のスライダーであっても、メーカーが違うと、規格が異なるようです。

以前、3号のファスナーを廃棄した時、スライダーだけ捨てずに取っておいて、別の3号のファスナーに付けてみようとしたのですが、結局、付けることができませんでした。

 

全て規格が同じだったら、色々と苦労しないで済むのですが・・・。

 

 

【2つのスライダーがあるファスナー】

 

ファスナーには様々な開閉のしかたの種類があるようですが、スライダーの数が1つファスナーと、スライダーの数が2つのファスナーがあります。

 

レザークラフトでは、「頭合わせ」と呼ばれる開閉のしかたのファスナーがよく使われるのではないかと思います。

 

「頭合わせ」というのは、『スライダーの頭が向かい合って突き合う』という意味からきている言葉ではないかと思いますが、写真 ↓ のようなファスナーのことです。

バッグの開口部などで見かけるタイプです。

このタイプのファスナーは、好きな位置で開けることができるので、便利ですね。

 

ちなみに、スライダーを2つ使うタイプのファスナーには、次の写真 ↓ のような、「尻合わせ」という種類もあるそうですが、レザークラフトでは殆ど使われないのではないかと思います。

 

また、次の写真 ↓ のような、「逆開」という種類もあって、よく服の着脱用で見かけると思いますが、これも、レザークラフトではあまり使われないのではないかと思います。

 

 

今日は、とりあえず、ここまでにしておきたいと思います。

充分、頭がいっぱいになりました(笑)