レザークラフト研究

革の小物から鞄まで。レザークラフト、レザーカービング。

レザーカービングーアンティーク染料のカラー

今日はレザーカービングをしたときに使う、アンティーク染料、という染料について書いてみます。

 

↓ アンティーク染料はこんな感じのボトルに入っていることが多いです。

アンティーク染料(写真はクラフト社のもの)
 antique dye (sample: Craft sha)

 

【販売されている主なアンティーク染料】

 

<クラフト社『アンティックダイ』>

 

カラー:

エンジ

黄茶

タン

ライトブラウン

マホガニー

コードバン

ダークブラウン

モスグリーン

 

品数は増えていないと思うのですが・・・、

とりあえず自分が持っているのはこのあたりの色です。

 

 

<協進エル社『エルアンティックフィニッシュ』>

 

カラー:

タン

焦茶

マホガニー

コードバン

 

自分は協進エルのアンティーク染料を使ったことが無いので、色味の感じに関しては、ちょっとわかりません。

 

 

<フィービング社『アンティックフィニッシュ』>

 

カラー:

タン

ライトブラウン

ミディアムブラウン

コードバン

マホガニー

ダークブラウン

シェリダンブラウン

ブリティッシュタン
ニュートラル

など。

 

関税のせいなのか、かわりませんが、現在のお値段は、日本国内メーカーのものに比べると、2~2.5倍です(OMG!)

以前はもう少し安かったのですが、どんどん価格高騰しています・・・。

 

 

【アンティーク染料の使いかた】

 

基本的な使いかたは次のような感じです。

 

1.

まず、レザーコートやラッカー(レザークラフト用のラッカー剤のことですのでお間違えなく)を下塗りとして塗っておきます。

 

2.

次に、歯ブラシや刷毛、ウエス(端布)などで、カービングを施した革に、全体的に染料を塗ります。

 

3.

キッチンペーパーやウエス(端布)、スクラップウールなどで、凸面の染料を拭き取ります。

 

4.

完全に乾いたら、レザーコートやタンコートなどの仕上剤を塗って、終了です。

 

最後にタンコートを使う場合は、少し余分な染料が浮くため、色移りしないよう、ウエス(端布)で乾拭きをすると良いと思います。

 

アンティーク染料を塗るかどうかは各自の好み、自由なので、必ずしもこの工程を行う必要は無いです。

 

 

【カラーサンプル】

 

ところで、塗ったサンプルですが、クラフト社のアンティーク染料については、次のような感じになりました。

あまり広い面積を塗れなかったため、少し見づらいのですが・・・、↓こちら ↓

 

なお、赤、オレンジ、黄色は、コロンブス社の「アドカラー」です。

持っていたので、追加で塗りました。

 

クラフト社のアンティーク染料は、染め付きが良いせいなのかわかりませんが、総じて、塗ってすぐに拭き取っても、凸面への色味が残る感じがします。

 

特に赤みの強いカラー(エンジなど)は、目立ちやすいです。

 

ネイビー、モスグリーン、黒などの渋いカラーは、一般的なフラワーカービングに使うと、かなりダークな雰囲気で、個性的になります。どちらかというと、ドクロマークの付いたフィギュアカービングなどに使うには、雰囲気が出て、面白そうです。

 

フィービングのサンプルは、今回、無いのですが、どこかにあったかもしれないので、見つけたら(笑)また掲載したいと思います。

 

 

【クラフト社とフィービング社のアンティーク染料の違い】

 

<カラーのラインナップの違い>

 

カラーは、違います。

 

中には似ているカラーも2~3はありますが、基本的に色味は違います。

少し値段が高いのですが、フィービング社のアンティーク染料も、好きな色があれば、使ってみるのも良いと思います。

 

 

<テクスチャ―の違い>

 

アンティーク染料はペースト状の染料なのですが、フィービング社のアンティーク染料のほうが、柔らかい質感のように感じます。

塗りやすいかどうかという点でも、自分はフィービング社のもののほうが、塗り広げやすく感じます。

柔らかいため、拭き取るときも、あまり細かい所に残ることが少なく、拭き取りやすい気がします。

 

 

<色のノリ、色の出かたの違い>

 

クラフト社のアンティーク染料は、色のノリが良く、発色も良いようです。

ただ、サンプルのところにも書いたとおり、色のノリが良いせいか、例えば、エンジを使ったりすると、凸面もえんじ色に染め付きやすく、カービングした図案全体に色が付いた状態になりやすい傾向にあります。

 

逆に、フィービング社のアンティーク染料は、色のノリも、発色も、クラフト社のものに比べて控えめな気がします。そのため、クラフト社のアンティーク染料の仕上りに慣れている場合、1回の染めだけでは、染め付きが薄く感じるかも知れません。

 

さらに、フィービング社の製品「タンコート」を色止めに使うと、塗ったアンティーク染料が少し浮くため、乾拭きをします。すると、更に色が取れてしまいます(笑)

 

アンティーク染料をかける時は、1回だけ塗布して余分を拭き取る、というのがスタンダードな工程だと思うのですが、「なんとなく物足りないので、もう一度塗布する」ということになると、ちょっと手間がかかりますよね。

 

フィービング社のアンティーク染料は、総じて、色の出かたが控えめなせいなのか、自分としては、どのカラーを使ってもあまり違いを感じない、という印象を受けます。

あまり個性的に色が出ないぶん、使いやすいのですが、クラフト社のアンティーク染料のような、ハッキリとした色味の違いを感じないため、どのカラーを使っても似たような仕上りになって、面白みが無い、とも言えます。

 

どのメーカーの品物が良いとか悪いとか、という比較の記事ではないので、あくまでも好みのアンティーク染料を使えば良いと思いますが、

実際、マホガニーというカラーで、クラフト社とフィービング社と、両方のアンティーク染料を使う実験をしてみたところ、印象はかなり違いました。

 

カラーの名前は同じですが、

クラフト社のアンティーク染料は、サンプルの写真にあるとおり、全体的にマホガニー色に染まりやすいのに対し、

フィービング社のアンティーク染料は、「これ、本当にマホガニー?」と思うほど控えめで、余分な染料を拭き取り終えると、クラフト社のもののように凸面に色が残ることは殆どありませんでした。

 

これ ↓↓↓ は何色でしょう? → 答え:「マホガニー」です 。

あまりはっきりわかりませんね(笑)

フィービング社アンティックダイ(マホガニー)Fiebing's antique dye (Mahogany)

 

この写真を見てもわかるとおり、フィービング社のアンティーク染料は、カラーごとに、少し赤っぽい、少し黄色っぽい、少し暗い、そんな違いは感じるのですが、クラフト社のカラーのような、明らかな色味の違いはあまり感じられないです。

それが特徴と言えば特徴なのかも知れません。

成分に油分が多いのかなぁ???

 

 

ということで、

アンティーク染料のメーカーによって、仕上りもそれなりに変わるのね、

そんなことがわかる実験でした。

 

 

 

 

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